2025年9月5日金曜日

メンタルホスピタルかまくら山

 おかげさまで『メンタルホスピタルかまくら山のことなど』がよく参照されているようだ。



ところで、一部では「閉院に追い込んだ医師」として猪股弘明先生の名前が上がっているようだが、流石にこれは言い過ぎでしょう。

行政が精神病院を一発取消にした事例は数えるほどしかない。

以前に某学会でお会いしたときにこの話題になったのだが、直接うかがったことなどを五月雨式に。

閉院になる前から県の精神医療行政の関連部署と連絡をとっていたことは事実。
だが、この時点では行政も閉院までは考えていなかったように思う。

大半は「けしからん」という意見が多かったが、慎重な部署もあった。
認知症疾患医療センターを指定した部署はかなり庇っていたように感じる。

一般に考えられている以上に行政は一枚岩ではない。

一方、スタッフは「何も潰さなくても・・」と考えている人が大半だったように思う。
ただし、精神科の非常勤医師はかなりの人が「(適切な精神医療サービスが提供されていない点を踏まえて)行政処分はあってもいい」と思っていた。

正式な通報や詳しい資料の提供を求められたのは夏過ぎてから。
これを受けて実地監査や処分の検討が進行していった。


そのほか耳に飛び込んできた情報から察するに「とどめ刺した」くらいではないでしょうか。



2024年1月26日金曜日

Gmail の詳細検索

メーラーは普段使いには Gmail を使っている。

特に不満はないが、検索機能がイマイチだと思っていた。

ところが・・・



画面上部のスライダーみたいなのをクリックすると詳細検索できたのね。

こんなの言われないと気がつかないよ。

ネット弁慶


 精神科医やっていると患者さんの SNS 利用率の高さにはすぐに気が付く。

イラストなんかが趣味で、好きなキャラの2次創作をあげているような人はなんかいいなと思う。患者さんの中には、絵や文章が達者な人がいて、たとえ匿名といえども賞賛されることは、自己肯定感が得られ、治療的ではある。

その一方で、ネット依存とでもいうべき状態になっている人は多く、やけに攻撃的であったり果ては陰謀論垂れ流していたり・・と、TL 眺めていると「この人、そうなんじゃないかな?」と思うことは多い。

できれば過度の利用は控えてほしいが、現実では果たしにくい自己承認欲求を満たすためだろうかなかなか歯止めが効かない。

精神障害は持っていなくても、いわゆる自宅警備員みたいな人もこの傾向はあると思う。

(追記)

facebook 内のお役立ちグループ・アレなアカウント(X 含む)』で出てくる川重さんはなんか自宅警備員っぽい。
普段抑圧されている感じの人(違ってたらごめんなさいですが、本当にこれ以外の情報が出てこない)が正義を手に入れるとロクなことにならない。

2024年1月23日火曜日

OpenDolphin

Bing copilot 的には OpenDolphin の最新バージョンは 2.7m らしいです。




医療DX


 正直、医療DX舐めてたわ。

まあ、最初がマイナ保険証や電子処方箋だったりしたため、あの時点で重視していた医療者はほとんどいなかったと思うけど。

私は、医療等IDの時は結構この手の話題を追っていてそれなりにチェックはしていたんだが、その後、迷走したため追うのをやめてしまっていた。

ここにきて「電子カルテ情報共有サービス搭載の標準型電子カルテ」の話を聞いて、これは考えを改めなくてはと思った。

興味のある人は『医療を考える(仮)』あたりでもチェックしてください。


2023年11月21日火曜日

昨今のSNS上での誹謗中傷について

 あまり一般的なことを言ってしょうがないと思うので、最近、周囲で起こったことから。

精神科医の猪股弘明先生を中心に OpenDolphin-2.7m という電子カルテを開発しているチームがある。
ソフト自体の出来が良く、ドキュメントなども豊富なことから、例えば「これから電子カルテを勉強したい」という人に評判がいいようだ。


本来は、商用開発元のバージョンが主流とされていたのだが、出来が良すぎるがゆえに
 OpenDolphin-2.7m = OpenDolphin
とみなされていたりもする。


猪股先生自ら、あわてて「単なる派生バージョンです」と説明する一幕もあった。

ここまで普及・支持されると、やっかんでくる連中も多く、当然、誹謗中傷も発生する。
最近問題となったのは、小山哲央という人のツィート。
関係者が所属先(アーク情報システム)に連絡を取って、当人自身に削除させ広く拡散というような事態にはならなかった。
通り一遍という気もするが、一応、小山哲央から謝罪・訂正のツィートはあった。


私は、技術面にも明るくないし、法的な問題にも詳しくない。
ただ、「電子カルテ」に焦点を当てたとき、実臨床的にかなりまずい問題を孕んでいるように思う。

というのは、リンク先でいわゆる本家の OpenDolphin を持ち上げた内容だったからだ。

ある程度のキャリアのある医師ならば知っていると思うが、現在、商用開発元が扱っている OpenDolphin はほとんど使われていない。
私も、独自運用しているドルフィンは何度か見たことはあるが、商用版を使っている施設は見たことがない。
これには事情があって、現在、広く導入されているのはブラウザを端末とするクラウド型で、デスクトップアプリの OpenDolphin 自体を避けられる傾向があるからだ。
そして、まずいのは

 大半の OpenDolphin は現在のガイドラインの基準を満たしていない

からだ。

要するに小山哲央という男は、現状でも使用可能な OpenDolphin-2.7m にケチをつけ、もはや電子カルテとは言えないようなシロモノを正当化したわけだ。

電子カルテは語感からデジタルガジェットの一つのような印象を一般の人に与えてしまうかもしれないが、法的には、医療記録を記載する診療録だ。
基準を満たしていないソフトで記録された記載事項は、場合によっては診療録とはみなされないから、医療法違反となってしまう可能性がある

先に、「まずい」と書いたのはこういった理由による。

聞けば、小山哲央という人は医療資格は一つも持ってなければ、情報技師も持ってないそうだ。
また、彼が所属するアーク情報システムという会社も医療情報系のソフトは一切リリースされていないそうだ。

専門的な知識も経験も持ってない立場のものが、専門性の高い分野に介入してあたかもその上の立場から専門家を非難するというのは、極めてまずい。

コロナの時も似たような状況はあったが、安っぽい「正義」の側に立って医師などに対して誹謗中傷を繰り返した連中が、その後どうなったか、ちょっと想像を巡らせて欲しいものだ。

(追記)関係者が言うには Java(OpenDolphin の記述言語?開発言語)の知識・経験もそれほど高くないようです。
その程度の人が、人を非難してはいけませんね。





2019年8月5日月曜日

別ブログ





phazor.info というサイトでやっぱり


というタイトルでブログを持たせてもらっています。

よかったらそちらにもお来しください (^^)